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様々なリーディング

リーディングの検索・索引

 ケイシーによると、リーディングの情報は基本的に二つになります。まず病気の治療や依頼者の美容健康に関するリーディングは、依頼者本人の潜在意識から情報を得ているとしています。また、過去生などに関するものは、依頼者の魂の記録を綴った「アカシックレコード」から情報を得ているとしています。興味深いことに、肉体に関するリーディングを取るときには、ケイシーは頭を南向きにして横になり、アカシックレコードにアクセスするリーディングでは、頭を北向きにして横になりました。その理由についてケイシーは「極性の問題」であると答えただけで、それ以上の詳しい説明はなされていません。
 ごく稀に、霊的次元の存在がエドガー・ケイシーの口を通して情報をもたらすことがありましたが、その種のリーディングが全体に占める割合は、ごくわずかなものになっています。いずれにせよ、提供されるすべての情報はエドガー・ケイシーの超意識の管理下にありました。
 ケイシーのリーディングは現在はその内容に従って以下のように分類されています。
フィジカルリーディング 9,605 件
ライフリーディング 1,919 件
精神的霊的アドバイス 450 件
夢解釈リーディング 630 件
ビジネスリーディング 746 件
リサーチリーディング 956 件
 これらのリーディングは依頼者との手紙のやり取りや、その後の追跡レポートなども含めてすべてデータベース化され、現在では1枚のCD-ROMとして利用可能になっています(ただしすべて英文)。また、会員の方々はインターネットを使ってリーディング情報にアクセスすることが可能で、リーディングの翻訳もそこで随時公開されています。
■ フィジカルリーディング
 フィジカルリーディングは、病気の診断や、美容健康に関して取られたリーディングのことで、その内容は、ホクロやイボの取り方から、糖尿病、ガン、うつ病、統合失調症など現代医学をもってしても治療の困難な疾病に至るまで、ありとあらゆる健康に関するアドバイスが与えられています。
 特に驚くのが、ガン、乾癬(かんせん)、パーキンソン病、筋ジストロフィー、多発性硬化症、リューマチ、ALSなど、現代医学においても原因不明であったり治療困難とされる難病に対して、ケイシーは根本原因を指摘し、独特の治療法を与え、症状を改善させたり、完治させているのです。しかも多くの場合、外科手術などの最終的な手段によらず、食事療法やオステオパシー、オイル療法など、肉体の負担のより少ない治療法によって治癒に導いています。このことは、ケイシーの情報源が、人体の治癒プロセスに関して現代医学を超えたレベルの知識を持っていたことを示しているといえます。
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乾癬の治癒例写真

 またケイシーは、当時の医学に適切な治療装置や薬剤が存在しない場合、必要な装置や薬剤の製造法を述べ、その使い方を指導しました。特に、湿電池(ウェットセル)、放射活性装置(インピーダンスデバイス)、バイオレットレイなどの装置は、今日においても、難病とされる多くの疾病の治療に役立てられています。ケイシーの行った難病治療については、マリー・エレン・カータ/ウィリアム・マクギャリー共著による『ケイシー・ヒーリングの秘密』(たま出版)という優れた図書が出版されていますので、そちらを参考にされるとよいでしょう。
エドガー・ケイシーのフィジカルリーディング全体を調べると、ケイシーが病気全般に対して、ある共通の治療原理を適用していることに気づきます。ケイシーの研究家たちはそれを四つの治療原理にまとめ、その頭文字をとってケア(CARE)と呼んでいます。
C (Circulation) 体液(血液・リンパ)の循環と神経の流れ
A (Assimilation) 食べ物を消化吸収する同化作用
R (Rest / Relaxation) 休息およびリラクゼーション
E (Elimination) 老廃物などの体内毒素を排出する異化作用
ケイシーの治療原理からすると、これらの四つの機能が正常に働いているかぎり、私たちは健康を維持することができるわけですが、これらの一つでも不調をきたすと体の具合が悪くなり、病気を引き起こします。これらの四つが正常に機能するよう、ケイシーはさまざまな方法を提案しています。そしてケイシーのリーディングに基づく治療法は「エドガー・ケイシー療法」と呼ばれるようになっています。
■ ライフリーディング
 フィジカルリーディングに次いで、ケイシー・リーディングの主要な部分を占めるのがこのライフリーディングで、約2,000件のリーディングがあります。
 ライフリーディングの主な目的は、依頼者の現在の人生に大きな影響を及ぼしている過去生を指摘し、それぞれの過去生で獲得した才能や長所、あるいはそれらの過去生で犯した過ちや短所を明らかにすることで、今回の人生の目的を知らせ、より豊かで充実させる生き方を指導することにあります。
 ライフリーディングの場合は、その内容の真偽を判定することは一般に困難ですが、ケイシーの場合はフィジカルリーディングによってその透視能力が実証されているために、証明はできないにしろ、その正しさを信頼するに足る実績があると言えます。
 またケイシーが過去生の情報として与えたものの中で、検証可能なものに関してはそれが真実であったことが確認されており、これらの状況証拠も、ケイシーのライフリーディングの信憑性を支えるものとなっています。
 今日の社会は唯物的世界観が前提となっています。つまり、人間は肉体としての存在がすべてであり、肉体の死によって「自分という存在」は消滅すると教えられています。現代の科学や哲学は霊魂の存在を認めていません。しかるに、エドガー・ケイシーがその生涯において為した事を調べるならば、頑迷な唯物論者といえども、その世界観・人生観を改めざるを得ないことを認めることでしょう。特に、このライフリーディングは魂が地上に生まれ変わりする様子を具体的に示しており、人間の霊的本性を理解する上で貴重な情報源になります。唯物的科学の前に後退を強いられていたさまざまな宗教活動や教義は、唯物的科学を打破するために必要な証拠を、このライフリーディングに求めることができるでしょう。
■ 精神的霊的アドバイス
 ケイシーは、私たちが地上の肉体に生まれ変わるのは、魂を成長させるためであり、それはなにも深山幽谷に入って厳しい修行をしなくても、日常生活において――特に日常の人間関係を通じて――実現できることを強調しています。そして具体的に、人間関係を通じて自分の魂を浄化し成長させるためのアドバイスを多数残しています。
 たとえば会社での人間関係に悩む人、夫婦関係がうまくいかないで悩んでいる夫あるいは妻、親子関係のトラブルに悩む人、不倫に悩む人など、実にさまざまな人間関係の悩みに対してケイシーは胸に響くアドバイスを与えています。また、より美しい人間関係、より豊かな人間関係を築くためのアドバイスも豊富に与えています。
 これらのアドバイスを得た人の多くは、そのアドバイスに従うことで魂を成長させ、人間関係を浄化することに成功しました。
そして、彼らに与えられたアドバイスは、現代に生きる私たちにもきわめて有効に働きます。たとえば会社の人間関係の問題、あるいは夫婦間の問題、親子間の問題、少年非行の問題などに関してケイシーが与えたアドバイスは、同じような状況に遭遇している人たちに対しても、示唆に富んだ解決法を提供します。それらのアドバイスを実践してみると、私たち自身の人生においても、ケイシーが約束したような成果が得られるのです。
 ケイシーのフィジカルリーディングが現代に生きる私たちに非常に有効であるように、ケイシーの精神的・霊的アドバイスも私たちをより豊かで美しい人生に導いてくれます。ケイシーは私たちの霊的成長を導くためのリーディングを14年間にわたって取り続け、それを『神の探求』という2冊のテキストにまとめました。
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神の探求Ⅰ・Ⅱ(編集:AREスタディグループ / 訳:光田秀)

■ 夢解釈リーディング
 夢は私たちの魂から送られるメッセージであるとして、ケイシーは夢を人生に活かす方法を具体的に示しました。
ケイシーの夢解釈は、ユングのそれに近いことがしばしば指摘されますが、ユングの解釈よりもさらに幅が広く、縦横無尽であるように思います。また、ケイシー流の夢解釈のコツは、一般に流布している解釈法よりも柔軟で、実際に私たちの人生に実践した場合に、その解釈の有効性を実感することができます。
 件数としては630件ですが、ほとんどの夢解釈リーディングは1件で複数の夢を扱っており、そのためケイシーが解釈した夢の数は2,000件近くになります。これらの夢解釈リーディングを研究していくと、夢はどのような目的で現れるのか、また、夢に出てくるそれぞれの人物や出来事は自分の人生にとって何を意味するのか、理解が深まってきます。そして、夢のメッセージを自分の人生に活かし始めると、夢はさらにダイナミックに私たちの人生にかかわるようになり、私たちの人生に豊かな霊的祝福をもたらすようになります。
 エドガー・ケイシーは夢解釈を霊的成長の必須の要素と見ており、また自分の超意識にアクセスするもっとも安全な方法であるとしています。
■ ビジネスリーディング
 ケイシーはビジネスに関しても多数のリーディングを残しています。たとえば、不動産を売買する時期を助言したり、あるいは商売の見通しなども述べたり、株の上がり下がりを予測したりしました。健全な株取引は社会システムにとって望ましいとケイシーのリーディングは見ていたのでしょう。
実際、多くの人がケイシーにビジネスで成功するためのアドバイスを求めました。それに対するケイシーの態度は一貫していました。すなわち、「成功の度合いを収入の高低で判断してはならない。成功は、自分の才能をどれほど周囲の人々への奉仕に役立てられたか、その程度に応じて計らなければならない。お金を目的として働くのではなく、人々に奉仕するために働くことを求める必要がある。そして、自分の能力や才能を人々への奉仕に役立てているかぎり、必要なお金は神が与え給う」と。
 現代の経済システムは、リーディングの観点からすれば病んでいます。多くの人は、奉仕の場ではなく、お金を求めて働いています。そこには労働が本来持つべき喜びが欠落しています。このような状況が改められないかぎり、私たちの経済はどんどん疲弊していきます。これがケイシーのビジネスに関する原則です。
 宇宙の摂理に反しては、いかなる組織といえども維持・発展させることはできません。私たちは、今の経済システムを癒し、成功に対する判定基準を正し、そして宇宙の摂理にかなう組織に立て直さなければなりません。ケイシーはこう述べています。
「人々に生きる希望と勇気と愛を与えるかぎり、その仕事に決して不況はない。神の仕事に不況のあろうはずがない」と。なんと私たちを鼓舞激励する言葉ではありませんか。この世に生きている限り、私たちは仕事をしてお金を得、それによって生計を立てなければなりません。私たちは仕事の中に自らの霊性を反映することを求められているのです。ビジネスリーディングはいかにして仕事に霊性を反映させるべきか、その具体的なアドバイスに溢れています。
■ リサーチリーディング
 ケイシーのリーディングのほとんどは、特定の個人に対するアドバイスになっていますが、同じ興味を有する人々が集まって、特定のテーマに関してリーディングを依頼したものが約千件ほどあります。これがリサーチリーディングと呼ばれるもので、たとえばアトランティスに関して集中的に取られた一連のリーディング(364シリーズおよび996シリーズ)や、キリストの生涯と前世に関して取られたリーディング(5749シリーズ)、瞑想と祈りに関するリーディング(281シリーズ)、世界情勢に関して取られたリーディング(3976シリーズ)などがあります。
この中で、世界情勢に関して取られたりリーディングの中には、私たちの未来に対する示唆を含んだものがかなりあり、それらがしばしば「予言リーディング」と呼ばれることがあります。
他には、興味深いものとして、少年非行の防止に関するリサーチリーディング(5747シリーズ)や、ケイシーが初めて輪廻転生の考え方に触れて徹底的にリーディングと格闘した記録(3744シリーズ)などがあります。
これらはテーマとしてまとまっており、それぞれの分野に対して非常に興味深い情報を提供しています。
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リサーチリーディングをまとめたファイルの写真

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